理系で、国公立を受験する場合、大切なことが5つあります。筆者はそう感じるだけなので、自己責任で判断願いたいのですが、国公立の理系学部を受験する場合、数学と理科2科目が、その大学の一般試験で受験生がとる合格最低点を超えればおそらく合格します。要項にはっきり人数を記載している大学はなく、若干名と記載されています。ですから、逆にその合格最低点を超えられない場合は、合格しません。何人受けようが受からないのだと思います。大学側が、入学後落ちこぼれて欲しくないと考えているのだろうと思っています。
Toeflである一定の得点を超えた結果を持っておくこと。
帰国生の場合は概ね英語の試験は免除されますが、代わりにToeflの成績を提出するように言われます。90点くらいは必要ではないかと思いますが100点は要らないと判断しています。(とはいっても東大は別です)ただ、受験勉強とToeflの両立は大変です。とにかくJuniorくらいで終わらせておきましょう。ただし、受験する大学・学部での有効な期間を必ず確認しておいて、タイミングを計りましょう。
米国の場合なら、3月までに卒業してしまうこと。
米国の高校は単位制ですから、単位を取得してしまえば、卒業という扱いにしてもらえます。最初の年が卒業見込みで受験できれば、帰国生として、3回受験できます。最初の年は卒業見込みで、次の年からは6月卒業で2回、合計3回受験できることになります。卒業の年に受験しないとしても、米国の高校での勉強時間は不要になりますから。ただし、これ急に言っても無理ですから、高校入学時にカウンセラーに4年ではなく3年半で卒業したい(6月ではなく1月に終えることになります)と相談してみてください。相談すればどうにかしてくれます。
日本の数学と理科2科目を勉強しておくこと
理系学部でということなら、やはり物理と化学を勉強しておくべきでしょう。
現地校の成績はほどほどで。
GPAが4もある必要はありません。あった方がいいでしょうけど、そこに時間を割いて、数学と理科の勉強をする時間が無くなるくらいならある程度で切り替えた方が。東大を受験しない、一次選抜が実施されないなら、SATの好成績も不要です。
いっそのこと、国語と社会も勉強してみる
そうすると、共通テスト→国公立というパターンが加わり、帰国、前期、後期と最大3回受験する機会が生まれます。前期しかない大学もありますが...。英語は出来るだろうし、数学と理科はしないとだめなので。頑張れるご子息なら帰国を目指すより一般入試の方がよっぽど間口は広いと思います。
まとめ
これらの前提は、結局、日本の大学の場合は、推薦入試以外は、入試の学力試験で判断されるということから来ています。一般入試では、学校の成績はまったく関係ありませんよね?それと同じではないかということです。米国や欧州、中国といった複数の地域から帰国し受験されますから、各国の統一試験では、結果を比較するのが難しいということではないでしょうか?
あくまでも国公立の理系学部を目指す場合は、これでいいと思います。しかしこの方法は、慶応理系を視野に入れる場合は、対応できません。早稲田理系なら大丈夫だと思います。
何回も言いますが、これは理系の国公立を目指す場合です。受験科目が小論文と面接のみという学校はこの方法ではだめです。
北大の理学部も来年から、筆記試験が加わります。東北大は共通テストを受けなければなりません。おそらく現地校の成績や、統一試験の結果なぞは関係なくなるのではないかと推察しています。
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