筆者も情報提供と思いながら、この記事を書いてはいますが、それぞれの家庭の事情と、帰任される場所などにより、状況が変わるので、とにかく自分で確認することが大事です。何を確認すればよいかのアドバイスはできます。まず、子供には3年間勉強をさせてください。
どこから情報を仕入れる?
中学、高校、教育委員会 この3か所に確認に行ってください。ただし、「中学に聞いてください」「高校に聞いてください」「教育委員会に聞いてください」「県の教育委員会に聞いてください」「市の教育委員会に聞いてください」と、言われることも多くありますが、筋と順序というものがあって、そのように言わざるを得ないケースもあると思います。冷たい対応をしているわけではなく、冷たく感じているだけだと思います。奮闘記を書きましたが、中学も高校も教育委員会も皆さん真剣に対応いただけました。
駐在で来られた場合は、日本で普通に受験される同級生の保護者の方や、それ以外の知り合いがおられると思うので、そういった方に高校の情報を聞いておくのも貴重な情報になります。特に本命以外の学校の情報をネット情報以外で手に入れるには、特に同級生の保護者の方が最適です。
日本の中学に入る場合
高校受験で願書提出前に日本の中学に入ると、内申書をその中学で書いてもらわなければなりません。ただ、内申書をどのように書いてもらうかが重要です。例えば3学期に入学すると、白紙になります。2学期までの成績しか内申書には反映しないからです。白紙がよいか、2学期までに編入して、内申書に反映してもらうかは、受ける高校によります。
日本の中学いつ入れる?
米国の場合は、9/1以降に生まれて普通に赴任時に編入(入学)し、日本の高校に入学するためには、日本の中学を卒業するしかありません。幸い、日本の中学は義務教育なので、いつ日本に戻ろうが、公立学校なら必ず編入は出来ます。拒否する権利は日本の公立中学にはありません。ただ、受験する高校がどのような受け入れをするかによって、日本の中学に入れる時期を決めるしかありません。
我が家は、1/17に編入して、ほとんど通学しませんでした。公立高校の願書提出の直前に編入し、内申書を白紙で提出してもらいました。その後は、勉強させたいからと正直に相談し、ほとんど休ませ、3学期の定期テストだけ受けに行きました。とにかく3学期のことは内申書にはまったく影響しないので、それこそ受験に関係ない教科で時間をとるくらいならと思い、休ませました。高校側が内申書を不問とされるなら、卒業の直前でもいいくらいだと思います。
1/17に編入させた理由は、受験に失敗した場合、高校1年で帰国編入(秋編入)試験を受けるために、1/11まで現地校に在籍しておく必要があったためです。ただ、その時には、編入試験の募集要項は正式には出ていませんでしたから前年度分の日程から予測し、後1週間の幅を持たせ、かつ公立の願書提出手前のぎりぎりの日程が、1/17でした。
日本の中学に入らない場合
これができるのは、米国の場合は、8/31までに生まれた子、もしくは、9/1以降に生まれているが、赴任時に1学年前倒しで編入(入学)した場合のみになります。この場合、内申書をどのように提出するかは、受験する高校によるので、必ず確認しましょう。場合によっては、日本の中学に編入する必要もあります。
一般受験の場合の内申書
一般受験ですからほとんどの場合、内申書は問題になりません。とはいえ、提出されるのは間違いないですから、悪い結果が表示されるくらいなら、白紙の方がましだと、筆者は考えました。
まとめ
まず、子供には3年間勉強をさせてください。日本の中学生が3年間日本で日本の勉強のみをしていることに対し、帰国で受験(一般、帰国枠)する場合は、現地校での学習に加えて、日本の受験勉強をする必要があります。たとえハードルが下がっていたとしても、3年分を3年かけて少しずつ勉強しておかないと、間に合いません。もちろん勉強する教科は、受ける学校の受験科目のみで構いません。
自分の中で
・xx高校に、一般または帰国枠で受験をする。
・中学3年のx月に編入する。もしくは編入しない。
この2つを持って、中学・高校・教育委員会に相談してください。少なくとも一年前には相談してください。でないと直前では修正がききません。
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